Case Study #2:学習塾のWeb広告

「Case Study」は、架空の広告主様とよくありそうな課題を設定し、それに対するWeb広告の最適解を考える、というシリーズです。

今回は、学習塾の効果的なWeb広告施策を考えます。

広告主:学習塾

今回の広告主は、学習塾です。

マーケ担

S県内に8校展開している、高校生向けの学習塾です。

今回は、夏期講習の体験キャンペーンを訴求したいと考えています。

Web広告戦略を考えよう

キタックの人

それでは、S県内に8つ校舎がある、高校生向け学習塾の夏期講習訴求に提案できそうな、Web広告施策を3つ考えてみましょう。

提案1:「子供がいる」属性絞り込みで、親世代にディスプレイ広告(認知)

学習塾を検討している人への訴求、ということですから、高校生本人と同じくらい、親世代への訴求は重要です。

Web広告の多くのプラットフォームでは、「子供の有無」で配信ターゲットを絞り込めるので、ここではそれを利用しましょう。

例えばGoogle広告のディスプレイ広告を提案。
ユーザー属性「子供あり」とし、その上で、高校生の子供がいるような年齢層を設定してみてはいかがでしょうか。30代後半〜40代といったところがボリュームゾーンでしょう。

性別も絞り込むことができます。一般に女性の方が反応率が良いとされていますが、この場合は父親も充分効果が見込めます。女性のみにするか、男性も含めるかは予算次第でしょう。
もちろん地域もS県内とします。

ディスプレイ広告は大規模なインプレッションが得られるので、認知効果は大きいです。

提案2:検討中ユーザーの背中を押す、リマーケティング広告(比較検討)

今回のお題である、学習塾の夏期講習は、商材として以下のような特徴を持っています。

  • 似たようなサービスを提供する競合が多い
  • 検討に一定期間要する(即買いはしない)

ユーザーは、ひとつのWebサイトを見て即決する事はほぼなく、いくつかのサイトを見て吟味し、比較しながら判断していきます。

この、言わば「比較検討フェーズ」を念頭に入れた施策が必要でしょう。

比較検討しているユーザーの背中を押すには、リマーケティング広告が有効です。
一度サイトに訪問してくれたユーザーに向けて、ディスプレイ広告を配信します。

ユーザーは「ああ、これこれ」「そういえばこれどうしよっかな」というふうに、もう一度広告をクリックしてサイトを訪問し、今度は真剣に他との違いを念頭に入れながら真剣に検討してくれるかもしれません。

提案3:熱心なユーザーの目の前に置いてあげる、リスティング広告(行動促進)

認知フェーズ、比較検討フェーズを経て、実際にアクションを促すには、検索ワードに連動して広告を表示させる、リスティング広告がオススメです。

具体的には、オンラインで夏期講習の申込みフォームを送信してもらう、というものです。あるいはもう一段階前のステップとして、資料請求フォームを送信してもらう、というアクションを用意しておいてもいいでしょう。

「S県S市 塾 夏期講習」「高校生 夏期講習 英語」など、ユーザーが実際に検索する姿をイメージして、キーワード群を登録していきましょう。

上記のようなキーワードで検索しているユーザーは、夏期講習に申し込む気、満々です。
そういうユーザーの目の前に、「あ、ちょうどよかった。いいものありますよ」と置いてあげるイメージで、広告を作りましょう。

リスティング広告で効果を上げるには、多くのテクニックが必要になるケースが多いです。
よければこちらのページを参考にしてみてください。

キタックの人

「認知→比較検討→行動促進」という流れは、ユーザーの行動を考える上で、想定しておくべき基本的なステップです。

それぞれのステップに合わせ、適切な施策を考えていきましょう。

お問い合わせはお気軽に。

この記事を書いた人

樋口 大輔

新潟県新潟市出身。信州大学を卒業後、東京の出版社に就職。その後、日本とアジアを放浪。社会復帰し、ウェブ制作会社(東京)〜ウェブ制作会社(新潟)を経て、2015年5月キタック入社。2020年4月より現職。