「広告ランク」とは、広告のオークションにおいて掲載順位・有無を決めるために使用される値です。
本稿では「広告ランク」について短めに解説します。さらっと読んでみてください。
広告ランクとは
「広告ランク」とは、広告のオークションにおいて掲載順位(他の広告とのオークションの結果ページのどこに掲載されるか)と、掲載有無自体を決めるために使用される値です。値は以下の要素により決まるとされています。
【1】入札単価
【2】広告の品質(推定クリック率、広告の関連性、ランディング ページの利便性など)
【3】広告掲載の下限値:入札単価がこの下限値を下回っている場合、広告は表示されません。
【4】オークションにおける競争力
【5】ユーザーが検索を行った状況(ユーザーの所在地、デバイス、時間、検索語句など)
【6】広告の効果の見込み:関連性やクリック率、検索結果ページでの視認性の高さといった要素
広告ランクはオークションのたびに再計算され、その時点での競合状況や検索ユーザーなども加味され広告の掲載順位も毎回変動します。
参考:
広告ランクの重要性
Web広告のパフォーマンスを図る指標としては「インプレッションシェア損失率(ランク)」に大きく関わってきます。
※インプレッションシェアについて、詳しくはこちらの記事で解説しています:
広告ランクと関連する指標を
広告が表示可能だった合計回数のうち、広告が実際に表示された回数が占める割合
インプレッション シェア (%) = 表示回数 / 広告が表示可能だった合計回数 で計算されます。
広告が表示可能だった合計回数のうち、
広告ランク・掲載順位が低かった(⇒競合とのオークションに負けた)がゆえに、
広告が掲載されなかった回数が占める割合(%)
広告ランクが低ければ、競合とのオークションに負け、インプレッションシェア損失率(ランク)、つまり広告表示のチャンスを逃した割合が高くなります。この割合は低ければ低いほど良いです。
ただ、広告ランクが上がれば、広告の目標・コンバージョンに寄与するかというと、そうとも限らないと場合もあると思います。広告ランクを上げるため、例えば品質の評価が上がるように広告を調整してインプレッションシェアは上がったものの、コンバージョンは下がった(広告プラットフォームからの評価は上がったものの、ユーザーからの評価は下がった)ということがあれば本末転倒でしょう。
そういったバランスも考えつつ、機会損失を避けるために「広告ランク」を理解してWeb広告施策の改善に活用しましょう。