間もなく完全移行!Googleのモバイル ファースト インデックス(MFI)とは

2015年、Googleはモバイル検索の割合がパソコンを抜いた突破と発表。
2016年にサイトの評価基準をPCからモバイルにする計画発表をしました。
2018年には、モバイルファーストインデックスが本格導入。
そして2020年9月にすべてのサイトのモバイルファーストインデックスへの移行を予定していました。

しかしコロナ禍を考慮し、2020年7月に、2021 年3 月末まで延期することを決定しました。

Our initial plan was to enable mobile-first indexing for all sites in Search in September 2020. We realize that in these uncertain times, it’s not always easy to focus on work as otherwise, so we’ve decided to extend the timeframe to the end of March 2021.

https://developers.google.com/search/blog/2020/07/prepare-for-mobile-first-indexing-with

当記事(2021年3月上旬に執筆)では、完全移行が差し迫る「モバイルファーストインデックス(Mobile-First Indexing / MFI)」について説明します。さらっと読んでみてください。

モバイル ファースト インデックスとは

端的には、モバイルファーストインデックス移行後は、パソコンサイトではなくスマホサイトのコンテンツが、Google検索結果の順位等の判定基準となります。

インデックス(index)とは、「索引」といった意味合いで分野によって様々な意味をもちますが、この文脈では、「検索エンジン(Google)のデータベース内にWebサイトの情報が記録されること」を意味します。

Google(検索エンジン)は、検索窓に入力された語句(検索クエリ)に対し結果を返すために、Webコンテンツを取得し自動的にデータベースに登録・整理する(インデックスする)プログラム(クローラ、ボット/Bot、スパイダー、ロボットなどと呼ばれます)を巡回させています。

今までは、パソコンサイトの内容をもとにWebサイトの質を評価していましたが、モバイル検索が主流になったことを踏まえ、スマホサイトの方が評価対象になるというのが「モバイルファーストインデックス」です。titleタグやdescriptionなどSEO関連の項目もスマホサイトのものが反映されます。

複数デバイス

評価を確認するには

自身のWebサイトがモバイルファーストインデックスではどのような評価になるかは、Google Search Consoleのモバイルフレンドリーテストで知ることができます。モバイルフレンドリーテストの対象は、サイト全体ではなくページ単位となります。

結果はこのように、モバイル表示の際の使い勝手が優れているか否かで表示されます。
こちらは問題がなく良好のパターンです。

テスト結果 – OKパターン

問題があればこのように表示され、問題箇所も指摘されます。

テスト結果 – NGパターン

サイトをモバイルフレンドリーにするための技術的な要件については公式サイトで詳しく解説されています。

基本的には、レスポンシブ対応・レスポンシブWebデザインが出来ていれば、要件クリアとなる所感です。

上述済ですが、モバイルフレンドリーテストの対象は、サイト全体ではなくページ単位となる点は要注意です。モバイル対応はサイトのトップや主要ページのみで、その他下層ページはまだ手が回っていなかったなどが無いよう、しっかりとした対応が必要です。


モバイルファーストインデックスへの移行自体はもうすでに始まっており、2021年3月末に評価方式が一変するわけではありませんが、完全移行の節目のこの時期に、対応状況を改めて見直してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

KA⚡AI

新潟県出身。早稲田大学卒業後、オーストラリアで修士、東京で経営管理システムコンサルティング、台湾の事業会社でのWebマーケティング・セールスを経て故郷新潟へUターン。2020年7月より現職。