前の記事で、Web広告における地域ターゲティングの定義に、実はバリエーションがあること、そしてGoogleを例に、その中身を紹介しました。
Googleが推奨する設定では、「ターゲット地域にいるユーザー」だけでなく、「ターゲット地域に関心を示しているユーザー」なんかも対象に含まれるんでしたね。
今回は、Yahoo!広告およびFacebook広告のプラットフォームにおける地域ターゲティングの中身をみていきます。
ちなみに、Instagram広告もFacebookのプラットフォーム内で設定するので、同様の考え方になります。
Yahoo!広告の地域ターゲティング
Yahoo!広告は、Google同様、検索広告とディスプレイ広告が配信可能です。
そして、地域ターゲティングの基本的な考え方もGoogleと同じです。
すなわち、まず前提として「配信する地域」と「除外する地域」を設定できます。
その上で、「地域」の定義を決める詳細オプションがあります。
Yahoo!広告における配信地域の詳細オプション
Yahoo!の場合、以下の3つの選択肢があります。
- ユーザーの所在地、検索キーワードに含まれる地域、ユーザーが関心を示している地域(推奨)
- ユーザーの所在地
- 検索キーワードに含まれる地域、ユーザーが関心を示している地域
ユーザーの所在地、検索キーワードに含まれる地域、ユーザーが関心を示している地域(推奨)
そこにいる、というだけでなく、その地域について検索したり、その地域に関する記事を閲覧したり、という人たちにまでターゲットを拡張します。
「地域」の定義を最も広くとり、対象も多くなります。これが初期設定となっており、推奨されています。
通常イメージする「地域ターゲティング」より幅広い層を対象にしているので、少し注意が必要ですね。
ユーザーの所在地
そこにいる(可能性がある)人にのみ広告が配信されます。
これが「地域ターゲティング」のイメージに最も近いかもしれません。
検索キーワードに含まれる地域、ユーザーが関心を示している地域
少し特殊な設定で、設定地域に関心がある層に向けて広告を配信できます。
東京在住で、新潟に関心がある人に向けて訴求するケース(例えば移住セミナーのご案内や、新潟県民限定キャンペーンなど)で有効でしょう。
Facebook広告/Instagram広告の地域ターゲティング
FacebookとInstagramのプラットフォームは統合されており、「ビジネスマネージャ」というツールで一括管理します。
なので、上記二つの広告配信は、同じ設定方法となります。
下記は、Facebook広告の、地域ターゲティング設定画面です。
「広告セット」レベルで編集を行うことができます。
見ていただくと分かるように、GoogleやYahoo同様、配信対象と除外を選択できます。左のアイコン「緑」が配信対象、「赤」が除外ですね。
Facebook/Instagram広告における配信地域の詳細オプション
詳細オプションもあります。
以下の画像は、Facebook広告における詳細オプションの選択肢です。
- この地域に住んでいる人、または最近この地域にいた人
- この地域に住んでいる人
- 最近この地域にいた人
- この地域を旅行中の人
GoogleやYahooと少し毛色が違いますね。まず、検索という概念は入ってきません。
Facebookの場合、実名登録が基本のSNSですし、Instagramは投稿の際に場所を連携したりするので、居住地や所在地のデータが取得しやすいというのが特長です。
Yahoo広告、それからFacebook広告/Instagram広告における地域ターゲティングの中身をみてきました。
プラットフォームによって、少しずつ定義が変わるので注意が必要です。