【GA4解説】「エンゲージのあったセッション」でアクセスの質をみる

この記事の要点

樋口大輔
樋口

GA4で新登場した指標「エンゲージのあったセッション」は、アクセスごとの質をみるのに役立ちます。

GA4で登場した指標「エンゲージのあったセッション」

Googleアナリティクスでは、性別、年齢別、デバイス別、参照元別など、様々な分類の仕方でデータを見ることができます。

例えば「性別」の分類でデータをみるとき、男性の「セッション数」「ユーザー数」「イベント数」などの値が確認できますよね。この値を「指標」と呼びます。

GA4で新たに登場した指標があります。

「エンゲージのあったセッション」です。

この「エンゲージのあったセッション」は、項目ごとのセッションの質を見るのに役立ちます。

エンゲージ とは

「エンゲージのあったセッション」における、「エンゲージ」とは何でしょうか。

ここでいうエンゲージ(メント)は、以下の3つのどれかというふうに定義されています。

  • 10 秒以上滞在
  • 設定したコンバージョンが発生
  • 2ページ以上閲覧

上記のどれかが達成されたセッションを「エンゲージのあったセッション」として、通常のセッションと区別しているわけです。

つまり「エンゲージのないセッション」は、コンバージョンもなく10秒未満で直帰したセッションということになります。

※「10秒以上滞在」の秒数は、管理画面から変更可能です

データを見てみる

ここで実際のデータを見てみましょう。

集客 > トラフィック獲得 のレポートです。
サイトにアクセスされた経路別のデータが確認できます。

ピンクの枠で囲った箇所が「エンゲージのあったセッション」です。

このデータを見ると、セッション数は圧倒的に「Organic Search」が多いですね。次いで、Direct、Organic Social、Referralとなります。

総セッション数に対して「エンゲージのあったセッション」の割合が多いほど、ユーザーがサイトを積極的に見ている、と仮定できます

そう考えると、Organic Search(自然検索)はまずまずの数値。Referral(他サイトから)流入が、もっともユーザーが積極的、ということが言えます。

反対にOrganic Social(SNS)流入のユーザーは、あまり積極的でない、ということも窺えますね。

エンゲージ関係の指標

せっかくなので、エンゲージ関係で確認できる他の指標を見ておきましょう。

  • エンゲージのあったセッション
  • セッションあたりの平均エンゲージメント時間
  • エンゲージのあったセッション数(1 ユーザーあたり)
  • エンゲージメント率

一番下の「エンゲージメント率」は、以下の式で算出します。

エンゲージのあったセッション数 ÷ 総セッション数

先程の、ユーザーの質(サイトに対する積極性)を見るには、この指標を確認するのが近道です。

樋口大輔
樋口

GA4ではエンゲージメントの定義を確認し、しっかり見ていく必要がありますね。

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この記事を書いた人

樋口 大輔

新潟県新潟市出身。信州大学を卒業後、東京の出版社に就職。その後、日本とアジアを放浪。社会復帰し、ウェブ制作会社(東京)〜ウェブ制作会社(新潟)を経て、2015年5月キタック入社。2020年4月より現職。