Google広告の支払い方法
Google広告の支払い方法は、国によって選択肢が異なります。
2022年1月現在、日本では「自動支払い」と「毎月の請求書発行」を選べます。
管理上、「毎月の請求書発行」の方がよさそうですが、この方法を選ぶのは若干ハードルが高いようです。いくつかの条件があり、それを満たした上で、会社の登記情報などを所定のフォームからGoogleに送信し、申し込む必要があります。それで審査に通ったら、請求書払いにできるわけです。
ですので多くの場合、広告アカウント管理者は「自動支払い」方式による支払いを行います。
今回は、少しクセのあるGoogle広告の「自動支払い」の仕組みについて解説します。
Google広告の自動支払のしくみ
Google広告の自動支払いでは、下記のような流れがとられます。
基本的にはこれだけなのですが、「あるタイミング」というのをもう少し突っ込んで解説します。
キーワードは「支払い基準額」です。
支払い基準額
Google広告の自動支払いルールは、以下のようなものです。
- 基本は毎月1回、請求日が設定される(1ヶ月サイクル)
- 広告アカウントごとに、広告費用の支払いの基準となる「支払い基準額」が設定されている
- 請求日になる前にアカウントの費用が支払い基準額に達すると、請求日を待たずに決済される
- 請求日を待たずに請求が発生した場合、支払い基準額が引き上げられる
請求日
基本的な請求サイクルは1ヶ月です。毎月同じ日に広告費用が請求されます。
例えば最初の支払いが1月5日に発生した場合、次の請求は2月5日となり、その後毎月5日に請求が発生します。
支払い基準額
では、広告を開始してから、最初の請求はどのタイミングで行われるのでしょうか。
それは、アカウントの広告費用が「支払い基準額」に達したタイミングです。
「支払い基準額」は、アカウント開設時はだいたい¥5,000とか¥10,000くらいで設定されています。(筆者の経験上、¥10,000が多いです)
支払い基準額が¥10,000のとき、費用が¥10,000を越えたタイミングで最初の請求が発生するわけですね。
そしてそれが月の請求日となり、次回請求は次の月の同じ日、ということになります。
支払い基準額の引き上げ
支払い基準額は、ずっと同じで行くわけではなく、段階的に引き上げられます。
引き上げられるタイミングは、次回請求日の前に支払基準額に達したときです。
次回請求日が2/5、支払い基準額が¥10,000のとき、1/20に費用が¥10,000を越えたとします。
その場合、1/20に請求が発生し、かつ、支払い基準額が引き上げられます。
支払い基準額の引き上げは、自動的に、段階的に行われます。
筆者の経験上、
¥10,000 → ¥25,000 → ¥50,000 → ¥100,000
というパターンが多いです。
¥100,000 までいくと、止まるようです。ずっと支払い基準額は¥100,000となります。
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なお、支払い基準額は、Google広告のメニュー
[ツールと設定] > [料金] > [概要]
でいつでも確認できます。
まとめ
- 基本的には1ヶ月サイクルで請求が発生。毎月同じ日が請求日
- アカウントごとに支払い基準額が設定されている
- 請求日前にアカウント費用が支払い基準額を越えると、請求が発生(A)
- (A)が発生すると、支払い基準額が引き上げられる

Google広告の自動支払いは、ぼんやりしていると仕組みがなんだかよくわからなかったりします。
一度整理するとスッキリするし、経理の人とも円滑な会話ができそうですね。