Google広告では、検索結果や提携サイトの広告欄、YouTube、マップなど様々な場所に広告を出すことができます。これまで、(一部例外ありますが)キャンペーンのタイプにより掲載場所が決まっておりましたが、横断的に様々な場所に広告を配信できる「パフォーマンス最大化(P-MAX)」キャンペーンが2021年に登場しました。
本稿ではその内容について説明します。
パフォーマンス最大化(P-MAX)キャンペーンとは
公式では、以下のように説明されています:
P-MAX キャンペーンは、Google の多彩なチャネル(YouTube、ディスプレイ、検索、Discover、Gmail、Google マップ)を横断して広告の購入と最適化ができる、新しいキャンペーン タイプです。通常のキーワード ベースの検索キャンペーンとの併用に最適で、1 つのキャンペーンで Google が持つ広告チャネルと広告枠をすべて活用し、自動化によりコンバージョン数と獲得価値を高めることができます。
https://support.google.com/google-ads/answer/11335596?hl=ja
当キャンペーンの設定はキャンペーンタイプの選択のところで行います:
1つのキャンペーンからGoogleのすべての広告枠へ配信し、機械学習により効果を最大化するのが特徴です。
Googleのすべての広告枠へ
「すべての」というところがポイントで、これまでは検索結果とYouTubeに広告を出したければ、別々にキャンペーンを作成・管理する必要がありました。予算もそれぞれ別に持ち、最適化も別々に進みます。
この設定・管理の手間がなくなり一元化できるのが 当キャンペーンの利点です。
機械学習によるパフォーマンス最大化
機械学習によるパフォーマンス最大化ももう一つのポイントです。
これまでキャンペーンごとに、検索広告は検索キャンペーンで、YouTube広告枠は動画キャンペーンでなど、別々にデータが貯まり、別々に最適化が進んでいました。
これを一元化することにより、従来の キャンペーンを分割によるデータ量分散が解消されます。そしてデータの量だけでなくバリエーションも増えるので、効率的に機械学習・効率化が進みます。
公式では、こういった検証データもあると述べています:
アカウントに P-MAX キャンペーンを導入すると、同等のアクション単価で総コンバージョン数が平均 13% 増加するというデータも出ています。
https://support.google.com/google-ads/answer/11335596?hl=ja
まだリリースされて間もなく、実際のところ成果があがるのかどうかは未知数です。キャンペーン一元化により細かな部分をコントロールしにくくなるというデメリットもあるにはあります。まずは低予算で試してみるのはいかがでしょうか。