検索広告とはどんなものか、おさらい
検索広告(リスティング広告)とは、GoogleやYahooなどの検索エンジンで、検索結果画面に表示される広告のことです。
Googleで「ウェブ制作会社」と検索すると、以下のスクリーンショットのような結果ページに切り替わります。

検索キーワード「ウェブ制作会社」に関連する広告が、上から4つ表示されています。
私はいま新潟にいて、この検索を新潟にあるオフィスのPCで行っているので、「新潟の」ウェブ制作会社に関する広告や検索結果が自動的に表示されるようになっています。
その他、検索広告の特徴
- 広告は、検索結果と同じフォーマットで表示される(見出しと説明文)
- 広告は、広告と分かるようにちゃんと「広告」と表示される
- 広告の掲載順は、オークションで決まるが、単純なオークションではない
広告の掲載順について気になる方は、以下の記事を見てみてください。
検索広告のキーワード設定
検索広告を配信したい場合、広告管理画面で、キーワードを設定してあげる必要があります。
これは、どういうキーワードで検索したときに広告を表示させたいか、という設定です。
例えば「ウェブ制作会社」で検索があったときに広告を出したいな、ということでしたら、「ウェブ制作会社」というキーワードを設定するわけですね。
ただ、キーワード設定はそう単純なものではありません。
例えば、幅広い検索語句が想定される時。
「ウェブ制作会社」の例で言うと、ウェブ制作会社を探している人に広告を見せたい、と考える場合、様々な検索パターンが想定できます。
「ホームページ制作会社」とか「ウェブサイト作成会社」とか「ホームページ制作 相場」とか「ウェブ制作 安い」とか「Web制作 外注」とか…
そういうパターンを洗い出して、設定していくわけですね。
これを全部設定、となると大変なので、広告の管理側には「マッチタイプ」というものが用意されています。
マッチタイプには、「部分一致」とか「フレーズ一致」とか「完全一致」といったものがあります。
簡単に言うと、「設定したキーワードと実際に検索されたワードがどの程度マッチしていたら広告を表示させるか」というのを、キーワードごとに設定できる機能です。
マッチタイプについて詳しくは、以下の記事を見てみてください。
設定キーワードと、実際の検索語句は異なる
さて本題ですが、広告の管理画面で設定したキーワードと、広告が表示される際に実際にユーザーが検索したキーワードは、異なります。
「ウェブ制作会社」とだけ設定していても、「ホームページ作成会社」という検索のときに広告が表示されることはふつうです。
「キーワードごとにマッチタイプが設定できる」と書きましたが、マッチタイプの初期値は「部分一致」であり、「部分一致」だと類義語や関連語など、広くカバーしてくれるんですね。
逆に、「ウェブ制作会社」と検索されたときにだけ広告を出したいときは、「ウェブ制作会社」を「完全一致」で設定すればOKです。
掲載結果は、検索語句レポートを意識する
設定したキーワードと実際の検索語句は異なります。
ここで重要なのは、その違いを認識し、改善に役立てることです。
広告が表示された時の検索ワードは、広告の管理画面で確認できます。「検索語句レポート」がそれに当たります。
これを見て、想定通りの検索ワードで広告が表示されていたらOKですし、意図しないものが含まれていたら、除外ワードに設定するなどの調整が必要です。
また、検索語句レポートの中から、ポジティブな意味で想定外のワードを発見できる場合もあります。気づかなかったけど「これはいいな」と思えるようなワードですね。
その場合は、そのワードを「完全一致」など絞り込んだ状態で改めて設定し直しましょう。そうすることで広告ランクに影響が出たり、費用の節約につながったりします。
検索広告において、検索語句レポートは、改善の大きな材料なのです。

検索広告の「キホンのキ」でした。
キーワード設定だけで満足せず、検索語句レポートとは常ににらめっこしてないといけませんね。