フリークエンシーとは、広告が同じ人に表示された回数を指します。
本稿では、Web広告における「フリークエンシー」について、意味と活用方法を解説します。
フリークエンシーとは
Web広告とユーザーの接触頻度。広告が同じ人に何回表示されたか。
フリークエンシーは、広告の配信範囲やターゲットを探る上で、きちんと観察しておくべき指標です。
インプレッションとリーチ
Web広告の表示に関しては、「インプレッション」と「リーチ」という指標があります。
それぞれ一般的には、下記のような定義がなされています。
- インプレッション…広告の総表示回数
- リーチ…広告が表示された延べ人数
つまり、フリークエンシー = インプレッション ÷ リーチ という式が成り立ちます。
フリークエンシーはどれくらいがいいのか
フリークエンシーは、どのくらいの数字がベストなのでしょうか。
想像がつく通り、答えはありません。ケース・バイ・ケースです。
同じ広告を3〜5回くらい見ると人は鬱陶しく感じてしまう、という説もあったりしますが、これも定かではありませんよね。
例えば動画広告なんかは流し見されることが多いため、テレビCMと同じように何度も何度も見てもらい、意識に刷り込むのがいい、という考え方もあります。
フリークエンシーを考える上では、仮設と検証が重要です。
「こういう場合はどれくらいのフリークエンシーに抑えておくのがいいのか」という自分なりの最適解を導き出すには、様々なケースでの仮説検証が必要になってきます。その蓄積として導き出された数字がひとつの正解になり得るでしょう。
また、フリークエンシーに基づいた運用計画をあらかじめ立てておく、というのも有効なやり方です。
これは例えば、フリークエンシーが「4」になったら広告クリエイティブを変更する、というルールを設定しておく、といったものです。
フリークエンシーキャップ
フリークエンシーをコントロールする
フリークエンシーは、設定である程度コントロールすることが出来ます。
その一つが「フリークエンシーキャップ」。
フリークエンシーに上限を設けられる機能
フリークエンシーキャップを「5」に設定しておけば、理論上、同じ人には5回までしか同じ広告が表示されません。
また、期間を区切って制限をかけることも可能です。「1週間に5回まで」といったことですね。
ただし、各プラットフォームでフリークエンシーキャップの設定内容は異なります。
フリークエンシーはシンプルな概念ですが、意外と見落としがちな指標でもあります。
特にSNS広告では成果に直結する指標になるため、このデータも視野に入れながら、運用計画を立てるクセをつけましょう。