広告アカウントの構造

キャンペーン、広告グループ、広告

Web広告のアカウントは、階層構造をもちます。

一つのアカウントの下に、「キャンペーン」があり、その下に「広告グループ」がぶら下がり、その下に「広告」が紐付いています。

Google広告、Yahoo広告ともに、上記の構造を持ちます。

SNS広告やその他の広告も同じような構造をもちますが、呼称が違ったりと、少し異なる面があります。
例えばFacebook広告、Instagram広告では「広告グループ」が「広告セット」と呼ばれます。
ただ、基本的な考え方は同じです。

キャンペーン

アカウント内で、最上位の構成要素です。
アカウントの下に、いくつでも設けることができます。

キャンペーンごとに大枠の目的を設定できます。
例えば「認知拡大」「見込み顧客の獲得」「クリック最大化」「コンバージョン最大化」などです。

また、予算設定や配信媒体もキャンペーン単位で行うことが多いです。
例えばGoogle広告で、同じような内容、目的で広告配信をするにしても、リスティング(検索)広告用のキャンペーンと、ディスプレイ広告用のキャンペーンと、動画広告用のキャンペーンをそれぞれ分け、それぞれに予算設定をします。

というわけで、キャンペーンは、「目的」「予算」「媒体」を決める所として考えておきましょう。

広告グループ

広告グループは、キャンペーンの下にいくつでも設けることができます。
広告グループは、主にターゲティング設定をする所です。

配信エリアや、性別、年齢などの属性、ユーザーの興味関心や趣味嗜好に基づいたターゲティングも行います。
サイト訪問者やその類似ユーザーなどをリスト化し、「オーディエンス」として広告配信対象にする、というような設定(リマーケティング)も、広告グループで行います。
配信時間帯や曜日の設定なんかもできます。

様々な設定条件を組み合わせて、狙ったユーザーに配信するための最適化を行う場所です。

広告

広告は、文字通り実際に配信される広告表現のことです。「広告クリエイティブ」とも言います。

検索広告なら「見出し」と「広告文」から成るテキストですし、ディスプレイ広告ならテキストと画像、動画広告なら動画となります。

広告も、広告グループの下にいくつでも作成することができます。そして、広告ごとの配信結果(数字)を確認することができます。
これにより、ABテストをして、効果の高い広告を見極め取捨選択することが可能になります。

キーワード

最後に、「キーワード」の説明をしておきます。

検索広告の場合は、「広告グループ」の下に、「広告」だけでなく「キーワード」が紐付けられます。
ユーザーがどういう言葉で検索したときに広告を表示させたいかを登録しておく所が「キーワード」です。

なので、検索広告の場合は、「広告グループ」を、「キーワード」の種類ごとに分けるのが一般的です。

例えば不動産会社の広告アカウントで、「社名」広告グループ、「地名」広告グループ、「賃貸」広告グループ、「土地」広告グループなどに分けるとします。

「社名」広告グループには「まごころ社」など法人名のキーワードをぶら下げます。
「地名」広告グループには「新潟市 不動産」「新潟 アパート」など、地名を取り入れたキーワードを入れておきます。

さらに「賃貸」広告グループには「賃貸」「賃貸 マンション」「賃貸 戸建て」など、「土地」広告グループには「土地 おすすめ」「土地 安い」なののキーワード群を登録しておきます。

広告グループごとに広告文を登録するので、キーワードと広告を対応させて登録することができます。

この記事を書いた人

樋口 大輔

新潟県新潟市出身。信州大学を卒業後、東京の出版社に就職。その後、日本とアジアを放浪。社会復帰し、ウェブ制作会社(東京)〜ウェブ制作会社(新潟)を経て、2015年5月キタック入社。2020年4月より現職。