Web広告は基本的にクリック課金

課金

クリック課金とは

リスティングにせよディスプレイにせよその他の広告にせよ、Web広告は基本的にクリック課金方式をとります。

クリック課金(CPC課金)= 広告がクリックされたら費用が発生する課金方式

※CPC = Cost Per Click

広告がクリックされたら費用が発生するため、ムダな費用が発生しない、というのが最大のメリットです。

他にも課金方式(後述しますが)はありますが、ベースとなる課金方式はクリック課金で、多くのWeb広告がデフォルトでこれを採用することになります。

また、他の課金方式に比べ、費用対効果が分かりやすいという利点もあります。

「クリック = LPへの誘導」となるため、いくらでページに誘導できるかが明確で、コストパフォーマンスの計算をしやすいのです。

デメリット:競争の中でクリック単価があがりやすい

クリック課金方式のデメリットとしては、競争になると広告費が上がりやすいことです。

競合が入札単価を高めに設定してきた場合、広告表示のためにはこちらも入札単価を上げる必要がありますので、広告費は高くなります。上限を設けない自動入札の設定にしている場合は尚更です。

その他の課金方式

インプレッション課金

インプレッション課金(CPM課金)方式は、インプレッション(表示)1,000回ごとに、所定の費用が発生する仕組みです。
CPMとは「Cost Per Mille(コスト・パー・マイル)」。Milleは「1,000」を表します。

インプレッション課金はクリック課金の次に多く用いられる仕組みで、ディスプレイ広告やSNS広告などで採用されます。

メリットは、クリック率が高いケースだと、クリック単価が抑えられることです。
1,000インプレッションあたりの費用であるため、1,000回のうち50回クリックされても500回クリックされても費用は変わりませんが、クリック単価に置き換えて計算すると結果的に安くなります。

また、インプレッションをできる限り多くする戦略をとるため、認知拡大効果が見込めます。

反面、費用対効果を把握しづらい、ターゲットを絞りづらいなどのデメリットがあります。

視聴課金

視聴課金(CPV課金)方式は、動画視聴ごとに所定の費用が発生する仕組みです。
CPVとは「Cost Per View」の略称です。

主にYouTubeなどの動画広告で用いられます。

視聴の定義

30秒以下の動画の場合は、スキップされずすべて再生すること。30秒以上の動画の場合は、30秒間以上再生すること

コンバージョン課金

コンバージョン課金(CPA課金)方式は、コンバージョンに対して費用が発生する、成果報酬型の仕組みです。
CPAとは「Cost Per Acquisition」の略称です。
コンバージョンしたときにだけ費用が発生するのだから一番いいのではないか、と思いますが、様々な制約があります。

コンバージョン最適化するまでの(システムの)学習期間が必要ですし、予算の組み方も難しいです。
様々な分析検討の上、見込みがたつ場合にのみ採用します。

この記事を書いた人

樋口 大輔

新潟県新潟市出身。信州大学を卒業後、東京の出版社に就職。その後、日本とアジアを放浪。社会復帰し、ウェブ制作会社(東京)〜ウェブ制作会社(新潟)を経て、2015年5月キタック入社。2020年4月より現職。