動画広告クリエイティブのための、ABCDフレームワーク

動画広告はクリエイティブが命

動画広告では、クリエイティブの質が成果に大きく影響します。この傾向は検索やディスプレイといった他の広告形態に比べ、より顕著でしょう。

動画(のはじまり部分)をみて、視聴者はこの動画を見続けるか決めます。あるいはボタンをクリックするかどうかを決めます。
それは他の広告でも同様ですが、より重要なのは、「覚えてもらうこと」そして「思い出してもらうこと」です。

多くの場合、動画広告の目的は、ボタンをクリックしてもらう、というよりは、少しでも長く動画を見てもらい、商品やサービスを心に刻んでもらうことにあります

そして動画という性質上、短時間でも伝えられるメッセージ、情報量は、テキスト広告や画像広告よりもはるかに多いのです。

動画広告においては、細部までクリエイティブを考え抜いて、質の高いものを配信することが、効果最大化の決め手です。

調査データ

こんな調査データがあります。

あらゆるメディア プラットフォームで約 500 件のキャンペーンを調査した結果、平均的な効果を挙げているクリエイティブを使ったデジタル広告と比較して、効果の高いクリエイティブを使ったデジタル広告では ROI が 6 倍にもなることが明らかになりました

出典: Nielsen Catalina Solutions、全メディア プラットフォームで運用された約 500 件のキャンペーンが対象、2016 年第 1 四半期から 2017 年までの期間

それでは、「効果の高いクリエイティブ」は、どのようにすれば作り出せるのでしょうか。

Googleの、ABCDフレームワーク

効果の高い動画広告クリエイティブ制作のために、Googleはひとつのヒントを与えてくれています。それが、「ABCDフレームワーク」です。

効果が保証されている方法や、確実に成果を挙げられる広告クリエイティブを作成するための魔法のレシピはありませんが、Google の ABCD フレームワークでは、マーケティングの目標ごとに組み立てられた一連のガイドラインが提供されています。コンセプト作成の手引きとなり、動画広告を成功に導くためのフレームワークだとお考えください。

出典:Google

「確実に効果が出る!」という魔法のレシピはありません。が、手引きにはできる、ということですね。

A・B・C・D

簡単に、A、B、C、Dそれぞれの内容を見ていきましょう。

A:Attract(引きつける)

視聴者の心をぐっとつかむ。目を離させない、耳を傾けさせる。

B:Brand(ブランド)

視聴者にブランドを意識させる。印象づける。

C:Connect(つながる)

視聴者と関連性をもつ。ブランドについて何かを考えさせる、感じてもらう。

D:Direct(誘導する)

視聴者の行動を促す。

キタックの人

Attract、Brand、Connect、Direct。この4つをこの順番で意識しながら、広告用の動画を作るといいんじゃないか、というヒントですね。うーん、まあ、たしかにそうだよな、という感じです。

今後、それぞれについて具体的な内容に突っ込んで記事にしてみたいと思います。

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この記事を書いた人

樋口 大輔

新潟県新潟市出身。信州大学を卒業後、東京の出版社に就職。その後、日本とアジアを放浪。社会復帰し、ウェブ制作会社(東京)〜ウェブ制作会社(新潟)を経て、2015年5月キタック入社。2020年4月より現職。