動画広告クリエイティブのためのABCD
動画広告の効果的なクリエイティブ制作のために、Googleが用意したガイドラインが「ABCDフレームワーク」です。
今回は、BのBrand(ブランド)について掘り下げてみます。
Brand:ブランドを印象づけるための手法
自社サービス、商品の「ブランド」を覚えてもらいたい。これは広告主にとって大きなテーマですよね。
ブランドを印象づけるには、いくつかの手法があります。
- 最初の 5 秒間で商品やブランドを紹介
- ロゴの利用
- ブランドを差別化する
- ブランドに関連する独自の色を使う
最初の5秒間で商品やブランドを紹介
動画の冒頭に、映像と音声を使って「ドーン!」と商品やブランドを提示します。
インパクトが強ければ、目に耳に残るでしょう。
この項目でGoogleが挙げているサンプルがこちら。
画面いっぱいのブランド名、その後、魅力的なモデルの表情とともに、実際の商品が見せつけられていますね。
ロゴの利用
ロゴを普及させてブランド認知につなげるという手法もあります。「このロゴ = あのサービス」という想起の流れを作ります。
Googleが挙げたサンプルはこちらです。
動画再生中ずっと、ロゴが左上に配置されていますね。ストーリーは邪魔しないけど、ずっと視界の端にいます。
ブランドを差別化する
ブランドの特徴をデフォルメして、擬人化したりキャラクター化したりすると、一気に親近感が湧くこともあります。
Googleのサンプルはこちら。
これは強いですね。ブランドが人格をもち、動き出しています。ブランドそのものの認知だけでなく、ブランドイメージを形成することもできそうです。
ブランドに関連する独自の色を使う
色は、視聴者の心理に訴えかける非常に効果的な手段です。ブランドがある特定の色、または色の組み合わせと結びついている場合、動画の中でその色を際立たせることで、そのままブランドを印象づけることができます。
Googleが挙げている例はこちらです。
青と黄色のコントラストが強く印象付けられています。スーパーでこの配色を見たら、ついつい商品に手を伸ばしてしまうかもしれません。また、全然関係ないところでもこの色の組み合わせで、この商品を思い出すこともありそうですね。
「ブランディング」という言葉もあるように、自社のブランドをどのように普及させるかというのは、企業のマーケティング担当者にとって大きな関心事です。動画は様々なメッセージを伝えられるため、ブランディングと相性が良さそうですね。