2021年8月30日(アメリカ時間)に、Instagramは、若いユーザーの保護強化の一環として各ユーザーの生年月日の登録を必須とする発表がありました。これから新規登録するユーザーだけでなく、既存ユーザーも対象となります。
当記事では、Instagramがどのようにかわるのか、広告への影響について解説します。さらっと読んでみてください。
いつから・どのように生年月日を登録することになるか
生年月日を未登録のユーザーは時期について言及はされていませんが、登録するよう求められることになります。その機会は2種類あります:
1つ目は、Instagramを開いた際です。以下のような通知が画面上に表示されるようです。
「Not Now(あとで)」の選択肢もあります。ただ、ある時点までに登録しなかった場合、登録しなければInstagramを利用できない状態になるようです。(”Instagramを利用し続けるためには登録をしなければならなくなる”と言及されています。)

2つ目は、 センシティブ・生々しい投稿を表示する場合です。1つ目のパターンで登録をしなければ、下の画像(左)のように、投稿内容が隠され、生年月日入力による年齢の確認が必要になるようです。 こちらでは「Not Now(あとで)」の選択肢はないようで、登録して投稿を見るか、見るを諦めるかになりそうです。

Instagram広告にはどう影響しそうか
生年月日入力により、これまでは予測であった各ユーザーの年齢がより正確なものになります。
実名・実情報登録制のFacebookの精度に一歩近づくかもしれません。18歳未満のユーザーをターゲットとした広告はより制限されることになりますが、以降の年齢層のユーザーには、(追跡の規制により行動歴によるターゲティング精度が低下していくと予想されますが)年齢という面では、より関連性の高い広告を届けられるようになるでしょう。
ユーザーが実際の誕生日を偽って登録するケースについても対策がなされているようです。AIを利用し、誕生日に関する投稿から年齢を推測し、登録情報と乖離がある場合、年齢確認をするオプションを表示する仕組みを開発中のようです。