広告想起リフトとは、広告がどれだけオーディエンスの印象に残ったのかを測る指標です。
Facebook・Instagram広告では、推定広告想起リフト(人)として認知拡大向けのキャンペーンの成果指標として登場します。
本稿ではその意味と活用方法を解説します。
推定広告想起リフト(人)とは
広告を見てから2日以内にその広告を思い出すと推定される人数。
多ければ多いほど良いです。
商品購入・問い合わせなどのコンバージョン獲得を目標としない、認知拡大/ブランディング目的の広告はなかなか効果が見えづらいです。クリック先リンクをとりあえず設定しているものの、そのリンク先を見てもらうのが第一目標かと言うとそうでもない事は往々にしてあると思います。そういった場合の成果把握に重宝する指標です。
詳しくは公式のヘルプも参照しましょう:
推定広告想起リフトの確認方法
Facebook・Instagram広告では、下記のキャンペーン目的を選択時に、レポートでこの指標を確認ができます。

推定広告想起リフトの計測方法
この推定人数は、機械予測により算出されています。
ユーザーのSNS上の行動・特徴といったデータや、無作為に利用者を抽出して「過去2日間にこの広告を見た覚えはありますか?」といったアンケートも行っています。アンケートに見覚えがある方も多いのではないでしょうか。(筆者も何回か答えた記憶があります。)
推定広告想起リフトはどれくらいから良好といえるのか
推定広告想起リフト(率)は、どれくらいから良好といえるのかでしょうか。
だいたいの平均は4~7%くらいのような感覚がありますが、なかなか難しいところです。
数値は高ければ高いほど良いと上述しましたが、(これはこれで間違いではないのですが)
広告想起リフトの値が高い=良い広告 とは言い切れません
例えば、ショッキングな画像や、煽り文句などキャッチコピーを入れた”うるさい”広告なら、印象には残り広告想起リフトは上がることになりますが、ブランドイメージ毀損にもつながるので、広告としては悪手という場合もあります。
「自分のビジネスの場合これくらいの数値なら良好とする」といった数値観をもって、あくまで参考情報として活用するのが良いかと思います。
また(他の指標も同様ですが)オーディエンス・外部要因(季節・競合の動向)によって変動するので、キャンペーン間で比較する際は単純比較するのではなく、様々な要素を考慮しましょう。