ディスプレイ広告で使うイメージが強い「リマーケティング」ですが、実は検索広告でも利用可能です。
そもそも「リマーケティングリスト」というのは、対象のサイトを訪問したことがあるユーザーのリストのことです。
今回は、このリストを検索広告のターゲティングに利用する、という話です。
本稿では、検索広告向けリマーケティングリストをどのように使うのか、解説します。
RLSA(検索広告向けリマーケティングリスト)とは
検索広告向けリマーケティングリスト。
対象サイトを訪問したことがあるユーザー向けに、検索広告をカスタマイズする機能。
検索広告専用のリマーケティングリストがあるわけではなく、各種リマーケティングリストを検索広告にも使える、という考え方でOKです。
リマーケティングリストについては、下記の記事をご参考に。
Google広告におけるRLSAの設定手順
RLSAの設定手順を、Google広告の管理画面を例に説明します。
- 「オーディエンス」メニュー → 「キャンペーン」または「広告グループ」を選択
- 「ターゲティング」をチェック
- 「閲覧」→「ユーザーがお客さまのビジネスを利用した方法」→「ウェブサイトを訪れたユーザー」
管理画面のスクリーンショットを見てみましょう。
こんな形になります。
ディスプレイ広告でリマーケティングを行うときのように、キャンペーンなり広告グループのオーディエンスに所定のリストを加える、というイメージです。
RLSAの利用例
その1:リピーター向けに広告文を変える
RLSAを使えば、一度サイトに訪問したことがあるユーザーだけに向けた検索広告を設定できます。
訪問済みのユーザーに対して再訪を促すような広告文を作ることもできますね。
さらには、はじめてのユーザーにはちんぷんかんぷんでも、リピーターであれば分かるような、サイトに掲載している情報を前提としたより深い広告文で惹きつけることも可能です。
その2:検討中ユーザーの背中を押す
リマーケティングリストの作り方によっては、「特定のページをみたけどフォームに行かなかった」「フォームに行ったけど送信しなかった」というように、サイト内の行動に基づいてユーザーを区分することができます。
このリストをオーディエンス設定に組み込みつつ、キーワードや広告文を調整することで、検討中のユーザーの背中を“ぽん”と押してあげることもできるかもしれません。
その3:強くアピールするために入札単価を引き上げる
自分のサイトのリストにあるということは、そのユーザーは他の競合サイトより自分のサイトに興味を持ってもらっている可能性が高い、と言えます。
少しでも興味を持っている間に、自分のサイトをもう一度アピールし、見てもらいたいですよね。そんな時は、RLSAで作ったグループの入札単価をぐっと引き上げてみるのも手です。検索結果上部に表示される可能性が高くなり、サイト訪問者に対してもう一度、二度、継続的にアピールすることができます。
RLSAとアルファベットを並べられると、一瞬「うっ…」となってしまいますが、フタを開けてみれば「検索広告でもリマケリスト使えますよ」という話です。
使い方次第ではかなり効果的なので積極的に使っていきましょう!