「リマーケティング」と言うと、「追っかけてくる広告」というイメージを持たれている方が多いかもしれません。
確かにリマーケティングの最も一般的な手法は、サイト訪問者に対して、他のサイト閲覧時に一定期間広告を表示させるというものです。
ですが、リマーケティングは、ただの追っかけ広告ではありません。
リマーケティングは、ユーザーリストを作成し、そのリストに対して広告を配信する仕組みです。
そしてリマーケティングの本質は、このリストの作り方にあります。
リマーケティング用リストの作り方
リマーケティングは、任意のユーザーリストに対して広告を配信する仕組みです。
Google広告やSNS広告ではこのリストを「オーディエンス」と呼ぶこともあります。
最も基本的なリストは、「すべてのサイト訪問者」でしょう。
Google広告でリストを作成するための「オーディエンスマネージャー」では、「すべての訪問者」がデフォルト設定されています。
この「すべての訪問者」リストをターゲットに広告配信することで、基本的なリマーケティング施策がとれます。
ただ、リマーケティングが力を発揮するのは、ここからです。
例えば、「類似オーディエンス」というやり方があります。
既存のリストのユーザーと、似たようなユーザーをリスト化するものです。
これにより、実際にはサイトに訪問していなくても、サイト訪問者と似た特徴のあるユーザーに対して広告配信することが可能になります。
リスト作成の工夫
さらに、サイト訪問者の中でも、「どのページを見たか」あるいは「どのページを見ていないか」で区別し、リスト作成を工夫してみることもできます。
例えば、「資料請求フォーム」は見たけど、「資料請求フォームの完了ページ」は見ていないユーザーのリストを作ってみるとどうでしょう。
フォームで離脱したユーザーに対し、広告を配信することができます。この広告を、例えば「フォーム入力する労力をかけるに値するサービスだよ」と背中をひと押しするような内容にすることで、フォームで離脱したユーザーを引き戻せるかもしれません。
あるいはECサイトなどで、カテゴリAの商品は見たけどカテゴリBの商品は見ていないユーザーのリストを作るとします。このリストに向けて「カテゴリBのおすすめ」広告や、「カテゴリAの関連」広告などを配信すれば、さらに効果が上がる可能性があります。
以上のように、ユーザー(オーディエンス)リストの作り方を工夫することで、リマーケティングの効果をあげられる可能性があります。