Googleが提供する動画広告のフォーマット

YouTubeを基本とした、Googleが提供する動画広告にはいくつかのフォーマットがあります。
キャンペーンの目的に応じて、フォーマットを使い分け、広告効果を最大化しましょう。

ここでは、Googleが用意している動画広告のフォーマットを解説します。

動画広告のフォーマット一覧

Googleが提供する動画広告で利用可能なフォーマットは以下のものです。

基本的にはYouTubeまわりに表示されますが、一部「Google動画パートナー」上のウェブサイトやアプリにも表示されることもあります(設定によります)。

以下で、それぞれ解説します。

インストリーム広告

YouTubeやパートナーサイト&アプリの動画上で、再生前後や再生中に再生される動画広告です。
スキップ可能なものと、スキップ不可のものがあります

スキップ可能なインストリーム広告

仕様

  • 5秒経過するとスキップボタンが表示される。
  • 基本は「視聴(CPV)単価制」。30秒間再生するか、30秒前に動画を操作した場合に料金が発生。
  • 30秒以下の動画の場合は、最後までの再生で料金が発生。
  • その他、「目標インプレッション単価制」、「目標コンバージョン単価制」も設定可能。
  • キャンペーン目標は「販売促進」「見込み顧客の獲得」「ウェブサイトのトラフィック」「ブランド認知度とリーチ」「商品やブランドの比較検討」を選択可能。

スキップ不可のインストリーム広告

仕様

  • 15秒以下の動画。スキップできない。
  • インプレッションに基づき料金が発生。「目標インプレッション単価制」のみ。
  • キャンペーン目標は「ブランド認知度とリーチ」のみ。

バンパー広告

YouTubeやパートナーサイト&アプリの動画上で、再生前後や再生中に再生される動画広告です。
6秒以内と短く、スキップ不可です
「スキップ不可インストリーム広告のショートバージョン」という理解でよいでしょう。

仕様

  • 6秒以下の動画。スキップできない。
  • インプレッションに基づき料金が発生。「目標インプレッション単価制」のみ。
  • キャンペーン目標は「ブランド認知度とリーチ」のみ。

ディスカバリー広告

YouTubeの検索結果画面、関連動画の横、モバイル版YouTubeのトップページなど、ユーザーが動画を検索しているフェーズで表示されます。

広告はサムネイル画像とテキストで構成されます。サムネイルをクリックすると広告動画が再生されます。サムネイルをクリックしてユーザーが広告を視聴すると料金が発生します。

仕様

  • サムネイル画像とテキスト。サムネイルをクリックすると広告動画が再生される。
  • サムネイルをクリックして動画を視聴すると料金が発生。
  • キャンペーン目標は「商品やブランドの比較検討」のみ。

アウトストリーム広告

YouTubeではなく、Google動画パートナー上のウェブサイトやアプリに動画広告が配信されます。
モバイル専用です。
広告は、最初音声なしで再生が開始され、ユーザーがタップするとミュートが解除されます。
費用は比較的リーズナブルです。

仕様

  • YouTubeではなく、様々なパートナーサイト、アプリに配信。モバイルのみ。
  • 「視認可能なインプレッション単価(vCPM)」。2秒以上動画が再生されると料金が発生。
  • キャンペーン目標は「ブランド認知度とリーチ」のみ。

マストヘッド広告

YouTubeホーム画面上部の、いちばん目立つところに動画広告を配信します。
Googleの営業担当者を通じて予約ベースでのみ利用できます。

大規模なキャンペーンに適していますが、高額です。

仕様

  • Googleへの直接予約でのみ利用可能
  • 「固定の日別単価(CPD)制」または「固定のインプレッション単価(CPM)制」

Googleが提供する、動画広告のフォーマットを概観しました。
キャンペーンの目的によって、仕様を理解しながらフォーマットを選択することが重要です。

この記事を書いた人

樋口 大輔

新潟県新潟市出身。信州大学を卒業後、東京の出版社に就職。その後、日本とアジアを放浪。社会復帰し、ウェブ制作会社(東京)〜ウェブ制作会社(新潟)を経て、2015年5月キタック入社。2020年4月より現職。