当記事ではFacebook(フェイスブック)広告にかかる費用について、「どのように課金が行われるのか」の観点からご紹介します。
課金方式
Facebook広告は、広告により得たい結果(ブランドの認知度アップ、ウェブサイトのトラフィックアップ、動画の再生数アップなど)をキャンペーン目的として指定します。その目的に応じて課金単位が決まってきます。基本的には「インプレッション」毎の課金、あるいは「クリック」毎の課金になります。
広告のインプレッション数に応じて課金(CPM)
ブランドの認知度アップやリーチの拡大を目的に設定した場合は、広告の「表示(インプレッション)数」(1,000件単位)で課金が行われます。CPM(Cost Per Mille)とも呼ばれます。「Mille」は「千」の意で、「千回(の表示)ごとの課金」という意味になります。
クリック(によるウェブサイト・ランディングページへのアクセス)よりも、広告の露出自体を増やすことが目的の場合に有効でしょう。
金額は広告表示毎にオークション形式で決まります。広告のクリック率が高い場合は、クリック毎の課金よりも結果的にクリック単価が低くなる場合もあり得る点もポイントです。
広告のクリック数に応じて課金(CPC)
広告のクリック毎に課金が行われる方式です。広告の表示(インプレッション)だけでは費用は発生しません。CPC(Cost per Click)とも呼ばれ、「クリックごとの課金」という意味になります。こちらも金額はオークション形式で決まります。
その他の課金方式
■動画再生に応じて課金
「動画の再生数アップ」を目的とする広告の場合、広告の動画が15秒以上再生された場合もしくは(15秒未満の動画の場合は)最後まで(※)再生された場合に課金が行われる方式を選択することもできます。
「ThruPlay」という動画の再生数アップを目的とする動画広告の最適化のオプションがあり、動画再生の見込みの高いユーザーに広告が配信されます。
※動画は97%の時点で見終わったとみなされます。クレジットロールやフェードアウトに差しかかると動画を見るのを止める人が多いためと説明されています。
■アプリのインストール での課金
広告の目的に「アプリのインストール」を設定すると、スマートフォンアプリのインストールでの課金方式を選択することもできます。
入札方法
Facebook広告は以下の入札戦略があります。
最小単価
最小単価の入札戦略では、その日の終わりか広告の掲載終了までに予算全額を消化しつつ、単価が最小になるように入札が行われます。以前は「自動入札」という名前でした。
予算を使い切ることを重視、予算を効率的に消化したい場合に最適な入札戦略です。単価の上限は設けないので、高くなってしまう場合もあることに留意が必要です。(キャンペーンあるいは広告セットの予算上限を上回ることはありません。)
入札価格上限
入札単価に制限をかけて、設定した金額より高い単価になる場合は入札しないように設定し、コストコントロールを行うことができます。
平均入札単価が設定金額を上回ることはない一方、以下の点に注意しましょう
・広告オークションの競争が激しかった場合、最大額を課金される可能性がある
・入札価格上限が低いと、配信が制限されたり、機会を損失する可能性がある
後者で、入札価格上限は上げたくないものの配信を増やしたい場合には、広告のターゲットを広げる、広告の品質を改善(広告バナーやテキストの変更)などで対応するのがよいでしょう。
平均目標達成単価上限入札
費用対効果の最大化を狙い、コンバージョン(購入、アプリインストールなど)の獲得単価が上限金額を超えない範囲で最大限の成果を得られるように入札が行われます。入札価格そのものには制限がかからないことがポイントです。最終的に設定した平均単価になるよう自動配信が行われます。
目的に応じて課金単位や入札戦略をうまく使い分けられる効果検証を繰り返し、自社にとってのベストプラクティスを見つけましょう。