「この広告は、デバイスのリソース消費が多すぎるため、Chromeによって削除されました」とは

Web広告に関わる仕事をしていると、表示される広告についつい目がいってしまうということは多いかと思います。Google Chromeで閲覧中のページで以下のような表示を見たことはないでしょうか:

広告主としては少し冷や汗が出るような表示ではないでしょうか。こちらは2020年8月のアップデートより加わった、Google Chromeの広告ブロック機能です。リソースを消耗させる広告はこのようにアンロード・非表示となります。

当記事ではブロックの条件など簡単に説明します。さらっと読んでみてください。

Chromeにて広告が非表示になる場合

広告の読み込みがブロックされ冒頭画像のように広告が非表示になるのは以下いずれかの場合です。

・4 MB のネットワーク データ消費
・任意の 30 秒間においてCPUを15 秒使用
・CPUを合計60 秒使用

現時点(2020年5月)でこのしきい値を超える広告は 0.3% だけと公式ページに記載があります。

ねらいとしては、

私たちが最近発見したのは、わずか数パーセントの広告が、ユーザーが知らないうちに、電池やネットワーク データなどの端末のリソースを大量に消費していることです。そういった広告(暗号通貨をマイニングするもの、プログラムの書き方が悪いもの、ネットワークの利用が最適化されていないものなど)があると、電池寿命が減ったり、既に逼迫しているネットワークが飽和状態になったり、課金が発生したりすることになります。

https://developers-jp.googleblog.com/2020/05/chrome_28.html

といった不正使用を防止し、ユーザーを保護するためと言及されています。

しかしそういった悪意のない通常の広告でもユーザー環境によっては広告ブロックが発生するようです。筆者は古いPCでネットワークが不安定な場所で動画広告を読み込んだ際に当現象を確認しました。

とは言え、発生頻度はそれほど高くはない印象です。広告主としては、そういう場合もあるのかと抑えておけば良いかと思います。強いて言えば、ファイルサイズは何においても軽いに越したことはないので留意しておきましょう。

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この記事を書いた人

KA⚡AI

新潟県出身。早稲田大学卒業後、オーストラリアで修士、東京で経営管理システムコンサルティング、台湾の事業会社でのWebマーケティング・セールスを経て故郷新潟へUターン。2020年7月より現職。