其の壱では、基本編を紹介しました。
今回はちょっとだけ発展編です。Google公式ドキュメントからの情報なので「確実に効果がある」と考えていただいてOKです。
SEOのTips(ちょっと発展編)
Tips1:メタ ディスクリプション タグを工夫する
メタ ディスクリプションは、検索エンジンにページ内容の要約を伝えるためのタグです。
<title>タグ同様、HTMLの<head>内に記述され、実際のWebページには表示されません。
コードの記述は、例えば以下のようになります。
<meta name="description" content="SEOにつながる、検索エンジンがクロールしやすいサイト制作のTipsを紹介します。">
記述のコツは以下の通り。
- サイト内のすべてのページに入れる
- ページごとに固有の説明文にする。すべてのページに同じ記述は避ける
- 必ずしも文章形式にする必要はない
- コンテンツに関連した情報、キーワードを含める
- 例えばニュース記事なら、作成者、公開日などの情報を含めてもOK
Tips2:見出しタグを適切に使用する
HTMLには「見出しタグ」が用意されており、このタグを使うことで文書内に見出しを入れられます。見出しを適切に使用すれば、自然に文書の構造が整理され、検索エンジンにとってもわかりやすいページになります。
見出しタグは、<h1>、<h2>、<h3>、<h4>、<h5> のように h と 番号の組み合わせで記述されます。数字が小さい方が見出しとしての重要度が高い、という定義づけになっており、見出しの大小をつけることでページに構造を与えられるようになっています。
ページ構造を意識しながら適切に見出しタグを使いましょう。
Tips3:JavaScriptファイル、CSSファイル、画像ファイルへのアクセスをGooglebotに許可する
ふつうにコーディングしていれば問題ありませんが、robots.txtなどの制御で、JavascriptやCSS、画像ファイルにGooglebotなどの検索エンジンがアクセスするのを禁じている場合があります。SEOのことを考えると、これはやめておいたほうが良さそうです。
以前の検索エンジンは、Javascriptなどの動作を検知した上でページ内容を理解する事はできませんでした。ですが今日のWeb技術の発展に伴い、Javascriptを実行した上でのページ表示(レンダリング)を、検索エンジンも理解することができるようになったのです。
これにより、Googleなどの検索エンジンは、われわれ人間が見ているのとほぼ同じ状態でWebページを把握することができるようになりました。これを阻害するような制御をかけることは、SEO上の損失につながります。
Tips4:構造化データのマークアップを追加する
「構造化データ」は、まさに検索エンジンに情報を伝えるためのコードです。
例えばECサイトなどで、商品情報を構造化データを使いながらマークアップすると、検索エンジンがその情報を把握してくれます。そして検索結果により多くの情報を表示することが可能になります。
構造化データが組み込まれていると、検索結果に補足情報としてそのデータが追加される可能性が高まります。
さらに最大のメリットは、「リッチリザルト」と呼ばれる形式の検索結果表示でしょう。
リッチリザルトは、通常の検索結果の見え方(タイトルテキストにリンク)とは別に、画像やカルーセル等とともに、営業時間やレビューなど補足情報が掲載される、より目立つ形の検索結果表示です。
いいところばかりの構造化データですが、コードはやや専門的で、実装コストがかかります。
コーディング担当とのすり合わせが必要ですね。
構造化データの書き方については、別記事で詳しく紹介する予定です。
SEOのTipsとはつまり「検索エンジンにサイト内容を伝えるためのコツ」です。今回は若干、コード寄りの話題になりました。HTMLは、検索エンジンに語りかけるように書くとよいですね。