SEOに近道はない
よく知られているように、今となってはSEO(検索エンジン最適化)に近道はありません。
被リンクを買ったり、キーワードを隠し混入させたりという裏技がまかり通ったのは遠い過去のこと。
検索エンジンの代表格Googleは、ユーザーにとって本当に有用な検索結果を表示するために、Webページのランキングを作るロジックに対し改良に改良を重ねています。
検索エンジンは、クロールという技術でWebページの中身を見て回り、自分たちのデータベースにインデックス登録します。その際にWebページの内容を評価し、ユーザーの検索状況に応じて評価の高いページから順に検索結果として表示します。
このあたりの仕組みについては、下記の記事を参考にしていただければと思います。
検索エンジンに伝わるWebページ
大事なことは、検索エンジンもWebページの中身を見るということです。
検索エンジンは、われわれ人間とは少し異なる形でWebページを認識します。認識の仕方が異なるので、人間にはわかりやすくても、検索エンジンには伝わりづらい、そんなWebページも当然でてきます。それだと検索エンジンはへそを曲げてしまうかもしれません。
検索エンジンにわかりやすいWebページを作ること。それが今日のSEOにおける、最も重要な手段の一つです。
検索エンジンにわかりやすい = クロールしやすく、インデックス登録しやすい、ということ。そして評価を高くしてもらえる可能性があります。
ウェブサイトは利用者の便宜のために構築するべきであり、すべての最適化はユーザー エクスペリエンス向上のための調整である必要があります。検索エンジンもそうした利用者のひとつであり、他のユーザーがあなたのコンテンツを見つけるための手助けをしています。SEO は、検索エンジンがコンテンツを理解して他のユーザーに提示するのを助ける作業です。
Google検索セントラル https://developers.google.com/search/docs/beginner/seo-starter-guide
上記の引用からも分かる通り、Googleは「検索エンジンも利用者のひとつ」という立場に立っています。他のユーザーを助けるために動く検索エンジンの便宜を図るべし、ということを、Googleは言っているわけですね。
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前置きが長くなりましたが、本稿では、Googleが推奨するSEOのためのTipsをいくつか紹介します。これまで述べてきた前段に従って言い換えると、検索エンジンにやさしいWebページを構築するためのTips、ということになります。
SEOのTips(基本編)
Tips1:各ページきちんとリンクさせる
これは基本中の基本ですが、案外見落とされがちな部分かもしれません。
検索エンジンは、リンクをたどってクロールしていきます。サイト内のすべてのページを見てもらうには、当然ながらサイト内のすべてのページが、別のページからリンクされていなければなりません。
どこからもリンクが貼られていない孤立したページは、ユーザーがたどりつけないだけでなく、検索エンジンもたどりつけません。
※ただし、たどりつけてしまう可能性もあるので、ちゃんと隠したい時はリンクを切るだけでなく、それなりの対応が必要です。
Tips2:検索キーワードを検討し、実際にページに含める
検索は、言葉を打ち込むことで行われます。
「A」という言葉で検索された時、検索エンジンは「A」に関連したWebページを、順に表示していきます。
このとき、「A」という言葉が含まれていないページは、当然ながら「A」に関連したWebページではない、と見なされやすいでしょう。
当たり前のようですが、ある言葉で検索結果に上位表示されるためには、ページの内容にその言葉を含めましょう。
Tips3:ページ階層を整理する
繰り返しますが、検索エンジンはリンクをたどってページを順に見ていきます。
そのときに、ページの内容だけでなく、サイトの構造も把握しようとします。
このサイトのトップページはどれか。このカテゴリーには何が含まれるのか。このページの下層にはどのページとどのページがあるか。
コンテンツ内容ごとにわかりやすくページ階層を整理することで、検索エンジンが構造を把握しやすくなります。
Tips4:<title>要素をわかりやすく記述
あらゆるWebページはHTMLタグで構成されますが、SEO上、タグの中で最も重要なのが<title>タグです。<title>タグはその名の通り、そのページのタイトルを表し、検索結果に表示されます。ユーザーはこのフレーズを見てクリックするかどうかを決めるわけですから、そのことを考えるだけでも<title>タグの重要性が分かります。
<title>タグの記述について、いくつか書き方のコツを並べてみます。
- サイト上のすべてのページに記述する
- サイト上のすべてのページで同じ記述にしない
- ページごとに記述を変える
- 具体的でわかりやすい記述を
- 「トップページ」や「プロフィール」ではなく、「株式会社〇〇」「△△さんのプロフィール」のように、そのページ内容を簡潔かつ具体的に表現する
- キーワードの乱用は避ける。繰り返しや定型文も避ける
Tips5:alt属性をしっかり記述
alt属性は、「画像の代替テキスト」です。<img>タグにつけられ、その画像の説明テキストを記述しておきます。
こうすることで、検索エンジンが「ここにこういう画像があるな」ということを把握できます。
<img>タグには適切なalt属性をきちんと記述しておくクセをつけましょう。
以上の情報は、Google公式のドキュメントから抜粋・要約したものです。SEOに近道はありませんが、「急がば回れ」、地道に、質の高い、検索エンジンフレンドリーなWebページを作っていきましょう。