Google広告「カスタムオーディエンス」とは – カスタムアフィニティ カテゴリ・カスタムインテントの統合

Google広告には、ユーザーの興味関心(アフィニティ)と購買意向(インテント)を基に配信ターゲットを絞りこむ機能があります。Google広告側で用意されたカテゴリーから選ぶことも、広告主側で作成することもできます。ディスプレイ、ファインド、Gmail、動画のキャンペーンで設定できます。

後者については、以前は「カスタムアフィニティカテゴリ」・「カスタムインテント」で分かれていましたが、2020年9月から「カスタムオーディエンス」へ統合されました。今回は「カスタムオーディエンス」について解説します。さらっと読んでみてください。

カスタムオーディエンスについて

統合によるメリット

基本的には過去の「カスタムアフィニティカテゴリ」・「カスタムインテント」と互換性があり、以前に作成したオーディエンスの変更は不要で、カスタムオーディエンスへ自動的に引き継がれます。

統合に関しての所感として、デメリットと感じる部分は特にありません。一箇所で管理が可能になるので工数削減につながります。

また、一つのカスタムオーディエンスでも、キャンペーンの目標に応じて適切なオーディエンスに自動で切り替わる仕組みとなっております。

カスタム オーディエンスでは、キャンペーンのニーズに最適なオーディエンスが自動的に選択されます。キャンペーンの目標と入札戦略に基づいて、これらすべてのシグナルが解釈され、次のいずれかを重視したオーディエンスが選択されます。

・リーチ
・比較検討
・パフォーマンス

https://support.google.com/google-ads/answer/9805516?hl=ja

下記のようないわゆるマーケティングファネルにおいて
・上層(潜在層・見込層)向けの広告→アフィニティ(興味関心)で絞りこみ
・下層(顕在層・比較層)向けの広告→インテント(購買意向)で絞り込み
でオーディエンスを使い方分けたい場合も、一つカスタムオーディエンスで、紐づけるキャンペーン目標によって使い分ければ工数削減にもつながるでしょう。

設定項目

従来同様に、下記の4つの設定項目があります。広告主の入力情報をもとに、Googleシステムがターゲティングを自動で行います。システムのターゲティング精度が高まりやすいように、できるだけ情報を多く与えてあげるほうがよいでしょう。なお、入力情報は「かつ(AND)」ではなく「または(OR)」で繋がっていきます。

興味 / 関心(キーワード)

ターゲット層が興味/関心を持っていると思われるカテゴリーをキーワードやフレーズの形で入力します。
入力値の解釈は以下2つから選択することができます
・これらのいずれかの興味 / 関心や購入意向を持つユーザー
・Google でこれらのいずれかのキーワードを検索したユーザー

ウェブサイト

ターゲット層が訪問しそうなウェブサイトのURLを入力します。ここで入力した URLと似たサイトを閲覧しているユーザーに広告が表示されるようになります。

広告を表示させるサイトURLを指定しているわけではない点にご注意ください。
訴求したいものと同じジャンルのURLや、競合のURLを入力するなどして利用します。

アプリ

ターゲット層が使用していそうな高いアプリ名を入力します。それと同様のアプリをダウンロードして使用しているユーザーに広告が表示されます。

広告を表示させるアプリを指定しているわけではない点にご注意ください。

場所

ターゲット層が利用しそうな場所の情報を入力します。
場所を指定しても、実際にそれらの場所にいるユーザーにしか広告が表示されなくなるわけではありません。


カスタムオーディエンスを使うことで、より自由なターゲティングが可能になります。競合URLやキーワードでライバルマーケティングのようなこともできます。マーケティングの目的に応じて活用しましょう。

お問い合わせはお気軽に。

この記事を書いた人

KA⚡AI

新潟県出身。早稲田大学卒業後、オーストラリアで修士、東京で経営管理システムコンサルティング、台湾の事業会社でのWebマーケティング・セールスを経て故郷新潟へUターン。2020年7月より現職。