GoogleやYahooの検索結果にテキスト広告を表示する「リスティング広告」。できれば1ページ目、さらには上の方に、広告を表示させたいですよね。
広告の掲載順は、基本的にはオークション形式で決まるのですが、単純なオークションというわけではありません。
とはいえ、広告ランクを決める要素の中で、「入札単価」の影響力が最も大きいことは確かです。言い換えれば、手っ取り早く広告ランクを上げて、上の方に広告を表示するには、入札単価をあげればいい、という見方もできます。
そして、Google広告では、検索結果の1ページ目に広告を表示させるための目安の入札単価や、上の方に表示させるための目安の入札単価を、キーワードごとに確認できるしくみがあります。
狙ったところに広告を表示するための「推定入札単価」
まずは、「推定入札単価」という概念から見ていきましょう。
「推定入札単価」とは、検索結果の1ページ目や、ページの上部、さらには掲載順位1位(自然検索の結果を除く、広告の中での最上位)に広告を表示させるために必要な入札単価のことです。
Google広告では、この推定入札単価をキーワードごとに確認可能で、入札単価を決める際の参考にできます。
推定入札単価には、下記の3種類があります。
- 推定入札単価(1 ページ目)
- 推定入札単価(ページ上部)
- 推定入札単価(掲載順位 1 位)
Googleの管理画面上では、下記のように表示されます。
※サンプルでは掲載順位1位が算出できていませんが、システム側で学習がうまくできていなかったりすると、こういうケースもあります。)
推定入札単価(1 ページ目)
検索結果の最初のページのどこかに広告を表示するために、必要と見込まれる入札単価のことです。
推定入札単価(ページ上部)
検索結果の最初のページの上部に広告を表示するために、必要と見込まれる入札単価のことです。
当然、「推定入札単価(1 ページ目)」より高い値が出てきます。
推定入札単価(掲載順位 1 位)
検索結果ページの最上位に広告を表示するために、必要と見込まれる入札単価。
当然、「推定入札単価(ページ上部)」より高い値が出てきます。
これらのデータは、日々変動していきます。
運用担当者にはこまめな確認と、入札単価の調整が求められます。
推定入札単価を活用できるのは、個別で入札単価を設定できる、「手動入札」の場合のみです。自動入札を採用している場合は使えないので、注意が必要です。
自動入札と手動入札については、こちらの記事をご参照ください。
推定入札単価について、ご理解いただけましたでしょうか。
手動入札では、このような指標を活用しながらキーワードごとの入札単価を細かく設定していくのが良いでしょう。