(2021年7月から)Google広告のキーワードのマッチタイプが仕様変更

Google検索広告にて、キーワードのマッチタイプの仕様変更がありました:2021年2月に告知され、日本では2021年7月より適用されました。

大まかには、従来の「絞り込み部分一致」が「フレーズ一致」に統合されたイメージになります。当記事では当仕様変更のポイントを解説します。さらっと読んでみてください。

そもそもマッチタイプとは

マッチタイプとは、検索キーワードに対し、どこまでの許容範囲で広告を表示するか設定するものです。

マッチタイプとは・アップデート前の仕様はどうだったかなど詳しくはこちらの記事を参照してください:

仕様変更点

従来4種類あったマッチタイプのうち、「絞り込み部分一致」がなくなり、「フレーズ一致」に(ほとんどを)統合されたかたちになります。

従来のマッチタイプ
【1】部分一致
【2】絞り込み部分一致
【3】フレーズ一致
【4】完全一致

2021年7月~
【1】部分一致
【2】フレーズ一致
【3】完全一致

「部分一致」「完全一致」については、従来より変更はありません。

仕様変更により
・「絞り込み部分一致」で出来たことが一部、新仕様では出来なくなった
・「フレーズ一致」で今まで拾っていなかった検索語句に対して広告掲載するようになる
これらの点は注意が必要です。次項で解説します。

仕様変更後の注意点①:「絞り込み部分一致」で出来たことが一部、新仕様では出来なくなった

(Google広告ヘルプより)下記のように、語順により、ユーザー検索語句と登録しているキーワードの意味が異なる場合、(従来の「絞り込み部分一致」では広告を表示していましたが)新仕様のフレーズ一致では広告表示の対象外として、処理するようになりました。

引用元:Google広告ヘルプ – フレーズ一致と絞り込み部分一致の変更について
https://support.google.com/google-ads/answer/10286719?hl=ja&ref_topic=3119131

意味までマッチするよう精度が上がったと歓迎すべきところでもありますが、

上記例で、「東京から神奈川まで」だけでなく、「神奈川から東京まで」にも広告を表示させたかったのであれば、新仕様のフレーズ一致でもきちんと拾うよう追加設定が必要となるので注意が必要です。

仕様変更後の注意点② :「フレーズ一致」で今まで拾っていなかった検索語句に対して広告掲載するようになる

上記Google広告ヘルプの図のように、「フレーズ一致」で拾う範囲が広がります。従来の4種類のときのマッチタイプの認識では、想定外のキーワードを拾ってしまうこともあるかもしれませんので、知識をアップデートおきましょう。

広告を表示させたくないユーザー検索語句があれば、除外キーワードとして設定しておくのを推奨します。

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この記事を書いた人

KA⚡AI

新潟県出身。早稲田大学卒業後、オーストラリアで修士、東京で経営管理システムコンサルティング、台湾の事業会社でのWebマーケティング・セールスを経て故郷新潟へUターン。2020年7月より現職。