Googleアナリティクスを使ったアクセス解析の基本

「Googleアナリティクスを導入してみたものの、どこをどう見ればいいのかよくわからない・・」という声をよく耳にします。業態やサイト目的によってチェックすべきポイントは多岐に渡りますが、ほとんどのサイトで共通して見るべきものもあります。

当記事ではGoogleアナリティクスを使ったアクセス解析の基本について解説します。

※2020年11月現在、Googleアナリティクスは最新のGoogle Analytics 4 プロパティ(GA4)と、従来のユニバーサルアナリティクスがあります。当記事では後者(従来のユニバーサルアナリティクス)を利用したアクセス解析について取り扱います。

アクセス解析の基本 – 4つの視点

Googleアナリティクスを使ったアクセス解析で見るべきポイントは、以下の4つに集約できます:

①どういう人が ・・・【ユーザー】

②どういった経路でサイトに来て・・・ 【集客】

③何をして/見て ・・・【行動】

④結果、サイトの目標はどれくらい達成されたか・・・【コンバージョン】

【ユーザー】・【集客】・【行動】・【コンバージョン】、何やら見覚えのある言葉と順番だとお思いの方も多いと思います。これら4つがGoogleアナリティクスのレポートメニューとなっています。

Googleアナリティクス レポート

続いてこの4つの視点でどう解析していくか、その基本を説明します。


① ユーザーを知る:どういった人がサイト訪問をしているか

まずは【ユーザー】のレポートで、どういった人が、どれくらいサイトを訪問しているかをみることができます。このレポートで確認できる代表的な項目は以下になります:

・訪問回数(セッション)、訪問人数(ユーザー)、ページビューなど閲覧数に関する基本情報
・新規・リピーターの割合
・性別、年齢、おおよその地理的な場所 ※推測値
・環境(PC/携帯電話/タブレット、OS、ブラウザ、機種)
ほか

レポートの中ではセッション、ユーザー、ページビューなど馴染みの薄い言葉や、他と違いが分からない用語が登場します。Googleアナリティクスの用語は以下の記事で紹介しています。

② 集客の経路を知る:どうやってサイトを訪問したか

【集客】のレポートで、どういった経路で、どれくらいのサイト訪問があったのかをみることができます。GoogleやYahooなどの検索エンジンで検索してたどり着いたのか、サイトをブックマークしているのか、配信中のWeb広告からなのか・・等々です。このレポートで確認できる代表的な項目は以下になります:

・チャネル
・参照元 / メディア
ほか

「チャネル」とはサイトへの流入経路を指します。Google アナリティクスは予めチャネルグループが用意されており、例えば検索エンジンからの流入なら「Organic Search」へ・・など経路の種類ごとに分類してくれます。予め用意されている流入経路のグループ(デフォルトチャネルグループ)の種類やそれぞれの定義は以下の記事で開設しています。

「参照元 / メディア」のレポートでは流入経路をもう少し細かくみることができます。検索エンジン経由ならGoogleなのかYahooなのかbingなのか・・などが分かります。

③行動を把握:サイト内で何を見て/しているのか

【行動】のレポートで、訪問者は最初にどのページを見たのかや各ページでどれくらいの時間を過ごし、クリックはどれくらいあったのか等の行動をみることができます。このレポートで確認できる代表的な項目は以下になります:

・ランディングページ(サイト訪問者が最初に見た/着地(ランディング)したページ)
・離脱ページ(サイトから離れたページ)
・すべてのページ
・イベント(ボタンやバナーのクリック数など)
ほか

それぞれのレポート項目で、ページ別にPVなどのアクセス数だけでなく、滞在時間や直帰率・離脱率などのデータもみることできます。

滞在時間は文字通りですが、直帰率・離脱率は違いの分かりにくい用語だと思います。ページのパフォーマンスを測るための重要指標のため、定義を抑えておきましょう。以下の記事で説明しています。

ボタンやバナーのクリックなどの行動もGoogleアナリティクスで測ることができます。ただし計測には事前の設定が必要になります。以下の記事を参考に設定をしましょう。

④コンバージョン:結果、サイトの目標はどれくらい達成されたか

最後に【コンバージョン】レポートで、定めた目標の達成(コンバージョン)がどれくらいあったのかを確認します。

コンバージョンとは

商品の購入、メルマガ登録、問合せフォームの送信等のアクションをコンバージョンと定める場合が多くあります。元々の意味として「Conversion」は「転換・変化・転向」の意です。サイト訪問者が顧客へと「転換」するきっかけのアクションがコンバージョンとなります。

余談ですが、動詞はConvert。「野球で内野手から外野手へコンバート(≒転向)する」などの場面で使われることがあります。

どの行動をコンバージョンとして計測するか設定が必要です。以下を参考に設定しましょう。

そもそも何をコンバージョンとすべきかの考え方は以下の記事で解説しています。サイト(つまりビジネス目標)によって、コンバージョンとして設定するアクションは異なります。運用するサイトがどういうサイトなのか、何を目的としたサイトなのか、ということをよく吟味して、コンバージョンを設計しましょう。

ウェブサイトの改善及びビジネスの発展は、現状を正しく認識することが不可欠です。Googleアナリティクスを活用し、改善施策につなげていきましょう

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この記事を書いた人

KA⚡AI

新潟県出身。早稲田大学卒業後、オーストラリアで修士、東京で経営管理システムコンサルティング、台湾の事業会社でのWebマーケティング・セールスを経て故郷新潟へUターン。2020年7月より現職。